サブリースにメリットはあるのでしょうか。
当サイトでは、基本的にはサブリースには反対の立場を取っています。反対の立場とは、基本的にほとんどのオーナーさんにとって、サブリースはメリットよりもデメリットが多いということを意味しており、「サブリースという契約形態を選択すべきではない」と、私たちが考えていることを示しています。
どうして、私たちがサブリースをオススメしないのかについては、次のページに詳しく書いていますので、ご参照ください。
【参照記事】
絶対ダメとは言わない
ただ、サブリースはオススメしないとは言っても、絶対に選択してはいけませんとはいいません。
人によってニーズは異なりますし、人それぞれ優先することは違います。また、アパート会社に親戚や恩人が勤務していて、その会社でアパートの建築をして、その会社のサブリースを契約せざるを得ないこともあるかもしれません。あるいは、倒産リスクはあるかもしれないが、空室リスクを抱えるよりも倒産リスクを抱えて家賃保証があったほうがよいと思う方もあると思います。
このように、「サブリースはオススメしないです」という上記の記事を含めて読んだ上で、それでもサブリースを選びたいあるいは選ばざるを得ない人にこの記事を書きました。
メリットもある
というのも、サブリースはリスクとデメリットが大きいために、避けた方が良いと思うのですが、メリットがないわけではないからです。
私たちは、サブリースはメリットよりも、デメリットやリスクのほうが大きいからオススメしないからであって、サブリースが持つメリットに対してより重きを置いて利点と考えることができ、サブリースのデメリットやリスクを重要視しないで済むのであれば、サブリースも対応は不可能ではないと思います。
そこで、このページではまず、サブリースによって得られるメリットを解説すると共に、サブリースを活用する場合の注意点についてまとめていきたいと思います。
サブリース3つのメリット
サブリースのメリットとは、以下に絞られます。(「サブリースに潜む危険」でもメリットについて一部言及して書きましたが、ここではその内容を少し掘り下げたものになります。)
- 毎月確実に家賃が入ってくる
- 収入がほぼ確定するので未来の計画がしやすい
- 収入が確定しているというのは安心感につながる
つまり、サブリースのメリットとは、収入がほぼ確定していて、ほぼ確実に入ってくるということです。そして、そのことが投資家の安心感を作り出し、確定した収入は将来設計をしやすくするということになります。
決まった収入があると、次の投資についても検討しやすくなりますし、もっといえば、行動計画まで立てやすくなるということになります。
※ただし、毎月決まった収入が入ってくるというのは、サブリースをしてくれる会社とその会社とのサブリース契約が存続していることが前提になる点に注意が必要です。また契約内容によっては賃貸管理会社が存続していても、サブリース契約の打ち切り、解約や、家賃の減額を含めた契約内容の変更の可能性もありますので、事前に契約内容の詳しい確認が必要になります。このまま引き続きご覧下さい。
サブリース契約をする際の注意点
次に、サブリース契約をする場合の注意点をまとめたいと思います。注意点はサブリース契約のデメリットを最小限にとどめるために重要ですので、必ず確認するようにしてください。
- サブリース契約をしてくれる業者の内容
- サブリース契約の期間
- サブリースの金額と変更について
- 契約の解除についての条件
- 免責期間と原状回復費用について
簡単に解説したいと思います。
サブリースを提供する業者について
まず、一番大切になるのがサブリースを商品として提供してくれる業者が信頼に値する業者かどうかです。
ひとつは、営業マンが信頼できるかというのもありますし、もうひとつは会社自体の社風がどうかもあります。さらに、そういう人間的な部分だけではなくて、具体的な会社の生命力も確認しなくてはいけません。
本当にこの会社が向こう10年、20年と存続する会社なのかどうか、もちろん完璧に見極めることは不可能だとは思いますが、自己責任で見通すことが重要です。
※例えば、企業は創業して10年以内に80%以上の会社が倒産するとのことです。つまり、サブリースを組んだ企業が、今年創業したばかりの会社だとしたら、どれだけよい会社に見えても、10年後生き残っている確率は、20%程度しかないということです。
サブリース契約内容
次に確認すべきは、サブリースの契約内容についてです。
契約期間はいつからいつまでで、更新はあるのかないのか。更新がある場合は、更新時は契約内容は見直されるのかどうか。そして、借り上げ金額はいくらで、その価格はどうなるのか。途中で見直されるのか、それとも不変なのか。
さらに、この契約は業者あるいはオーナーのほうから解除する場合、何かしらのペナルティがあるのかないのか。
そして、最後に重要なのは、借り上げ賃料の支払いについて免責期間はあるのかどうかと、原状回復費用の負担はどうなるのかについてです。特に免責期間については、例えば空室が発生したら2ヶ月家賃を免除されるといった条項がないかどうかを見ることは重要です。また、原状回復費用はどういう基準で誰が負担するのか、確認しないといけません。
これらをトータルで確認して、あなたにとってそのサブリース契約が本当にメリットあるものなのか、検討してください。
もし、判断に迷われること等がわからないことがありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。契約内容の分析、セカンドオピニオンを無料で提供させて頂きます。