よくニュースなどでマイナス金利政策について論じられていました。そもそも、マイナス金利って何なのか?今もそうなの?私たちの生活にどんな影響を及ぼすのか?この先どうなっちゃうのか?あるいは、銀行にお金を預けたままでよいのか?株や投資信託ってどうなっているのか?目減りしてる?それとも増えているのか?
いろいろと疑問に感じますし、不安にもなりますよね。
ここでは、マイナス金利のメカニズムとマイナス金利下で私たちが何を考えて、どう対処していけばよいか、短期的中期的長期的な観点や世界情勢を見据えて対策を検証していきます。そして、最後には、マイナス金利でもっとも有利になると言われるある投資法についても紹介しています。
マイナス金利って何?
そもそも、マイナス金利って何かというと、「日銀に預金口座を作っている金融機関」が口座に預けている金額に対して付与される金利が、0以下のパーセンテージである状態を指します。
政策金利は、日銀が定めている金利のことなので、日銀内の協議で慎重に話し合って決められます。
マイナス金利についても同様で、今回は、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」として日銀が決定して導入しました。マイナスになるのは、日銀口座内での各金融機関への利息になります。
政策金利の仕組み
各金融機関は、日銀に口座を持ちお金を預金しています。
通常は、ごくごく少ないですがそれでも日銀にお金を預けていると利息がついてほんのわずかですが増えるものです。ところがマイナス金利の時は、お金を預けているいると、どんどん利息が逆に取られて、お金が減っていくことになるわけです。
なので、銀行は金利が安くてもよいから、お金を貸したり、投資に回したりしなくてはいけなくなります。これこそが日銀の狙いで、銀行が日銀にお金を預けずに市場で運用することで、景気を良くしようとしているのです。
物価高を引き起こすことが目標
銀行がどんどんお金を市場に出すということはその分、投資や消費にお金が回ることになります。消費や投資が増えれば、物価があがるので、日銀はそこを期待したいのです。物価を2%押し上げることを目標として金利をマイナスにしたのです。
2016年1月に導入されて、運用がスタートしました。ちょうど3年目を迎えてさまざまな影響がありましたが、まだ物価高には結びついていないようですね。
※一概には言えないですが、経済の成長は物価と連動しています。物価があがるということは、企業の売上があがるということで、企業の売上があがるということは、そこで働く人たちを豊かにして、さらにお金が消費に回りさらなる物価高につながる。そうやって経済が成長すると考えられるわけです。
マイナス金利下でどうしたらよいの?
マイナス金利になったら、一般的にどうしたらよいのでしょうか。
先ほど解説したように、マイナス金利といっても金利がマイナスになるのは、金融機関が日銀に預けている預金についてです。一般に銀行に預ける金利がマイナスになるわけでありません。
しかし、マイナス金利になると、銀行は日銀にお金を預ければ預けるほど損失が出ますので、できるだけお金を貸し出したくなります。つまり、貸し出し金利が安くなったり、審査が緩くなったりします。
日銀→銀行→市場へ影響が及ぶ
従って、お金を借りて家や車を買ったり、事業を拡大したり、投資したりするには非常に好条件ということができるでしょう。完全に借り手有利の市場なので、借りなきゃ損っていうくらいにまでなる可能性もあります。
実際に、住宅ローンはこの数年であり得ないほど金利が下がっています。また、企業にはお金が回って建設業界・不動産業界を中心に経済が活発化しているようにみえます。
マイナス金利で有利な投資は?
では、マイナス金利で資産運用する際の注意点としてはどんなことがあるでしょうか。あるいは、具体的にどういった投資をすればよいでしょうか。
マイナス金利というのは、不景気な状態を指しますので、さまざまな投資にチャンスが訪れます。
景気が悪いからといって、投資に制限がかかったり、儲けられなかったりするわけではありません。むしろ株が下がったり(論理的には)国債が下がったり等、お金を増やすチャンスになります。
さまざまな所にお金を振り分けられる
一方でもっとも一番期待を裏切らない投資は、自己投資です。自己実現のためのセミナーや本などに使うことです。あるいは、マーケティングスキルを勉強したりして収益を増やすことができます。こういったところも、マイナス金利とは関係ないように見えますが、お金を借りやすくなっているところから、お金を回しやすくなります。
具体的にどうお金を振り分けるか考えていきましょう。
資産三分法でお金を振り分ける
昔から資産運用において基本的な考え方となる資産三分法という考え方があるます。投資については短期的中期的長期的に3つにわけて扱うのです。以下、それぞれについて簡単に解説しておきます。
- 短期的・・・目先の生活で何か起こった際に必要になるお金(給料の半年分くらい)
- 中期的・・・今後生きていく中でライフステージ上で必ず必要になるお金(1,000万円くらい)
- 長期的・・・老後に必要となるお金(数千万円レベル)
資産三分法における指針
また、それぞれの分類に対して投資の指針があります。
- 短期資金・・・預貯金で流動性を担保する
- 中期資金・・・株式投資や債権、ローンを活用した不動産投資など、流動性はそこそこに運用効率を重視する
- 長期資金・・・不動産投資等、流動性ではなくて運用効率を重視。
このような形で、資産運用について分類した上で戦略を考えていく必要があります。あなたが今何歳で、今後どういう人生を送るかで資産設計は大きく変わってくることになります。
あなたの年齢が若ければ若いほど、資産運用においては時間を使えるので有利になります。一方で一般的に若いと収入や信用が少ないことが多いです。
現状の延長線上に着実な未来をビジョンする
現状をしっかりと踏まえた上でよりよい投資方法を選択して頂けたらと思います。
ポイントは目的と目標をしっかりと定めて、今後の社会がどういう状況になっていてもある程度対応可能な状態にしておくということです。また基本的には、自分の力だけでは難しいので専門の方の力を借りることが重要です。
詳しくは、次のページをご覧ください。参照:初心者も納得!資産運用の始め方について解説します
不動産投資は絶対有利
マイナス金利になると、当然のことながら、普通預金も定期預金も金利が安くなります。従って、ますます口座にお金を入れておくメリットがなくなることになります。
貨幣の価値が低下して、物の価値が上昇します。実物資産として有名なものとしては、ゴールドと不動産があります。
しかしゴールドは価値を保全するのには適していますが、運用して利回りを得るような性質は持ちません。
しかも、不動産投資は金融機関からお金を借りて運用することができます。マイナス金利をモロに利用できるんです。
従って、価値を保全しながら、インカムゲインを得られる不動産投資はマイナス金利下においては、最も有利な投資ということができるでしょう。
【参照】
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