資産運用の本質って?

産運用の本質って何ですか?

とあるお客さまに聞かれた質問です。突然のことでしたので、驚きました。「何を意図して質問してきているんだろう」と思い一瞬でしたが戸惑いました。その様子を見てか、お客さまは次のように続けたのです。

「いえね、私は大神さんに言われるままに資産運用していて、利益を得ているからよいのだけれどね。私の知り合いで、資産運用だと言っては、いろいろな投資に手を出して損ばかりしている奴がいるんですよ。

私だって単にお金が増えて欲しいって軽い気持ちで運用しているだけで、こんなにうまくいっているのに、彼は、私よりもずっとたくさん勉強しているのに、一向にお金増えない。正直、投資なんて、資産運用なんてしないほうがよいんじゃないかって思ったんですよ。

そう考えると資産運用って何なんだろうか。どうしたら利益を得られるのだろうか。何が本質なんだろうか。そう思ったんだよね。」

なるほど、質問したい真意がわかったので、すぐに整理してわかりやすく解説させて頂きました。

資産運用って範囲が広い

資産運用は範囲が広い

正直、資産運用って一言でいうと、非常に範囲が広いです。

株式投資、不動産投資、為替、投資信託、先物取引、債券、保険などなど、どれも資産運用のひとつです(挙げたらキリがないくらいたくさんあります)。このように、本当に無数の方法があって、さらに各分野はさらに細分化しています。例えば、不動産の場合だったら、一棟アパート、一棟マンション、区分マンション、さらに、ワンルームなのか、ファミリータイプなのか、さらにはJリートなんかも不動産投資に分類されます。

これら無数に存在する資産運用には、それぞれ必勝法なり法則なりがあり、一筋縄ではいきません。ただし、これら投資の意図する目的は、所持している資産を運用して利益を増大させることだというところの共通項があります。参考記事:資産運用とは?

これは、ビジネスにおいても共通するものがあり、お金や労働力、資源などの資本を活用して、価値を作り、お金を得ることがビジネスの目的であるので、非常に似ているといえると思います。

本質ってのはいつもシンプル

本質はシンプル

今度は、資産運用の本質のうちの、本質って何かを少し考えてみたいと思います。本質とは、大辞林の第3版の解説によると以下のように説明されています。

①物事の本来の性質や姿。それなしにはその物が存在し得ない性質・要素。 「問題の-を見誤る」
②〘哲〙 〔ラテン essentia; ドイツ Wesen〕
㋐伝統的には、存在者の何であるかを規定するもの。事物にたまたま付帯する性格に対して、事物の存在にかかわるもの。また、事物が現に実在するということに対して、事物の何であるかということ。
㋑ヘーゲルでは、存在から概念に至る弁証法的発展の中間段階。
㋒現象学では、本質直観によってとらえられる事象の形相。

出典:https://kotobank.jp/word/%E6%9C%AC%E8%B3%AA-632173

意味を調べると余計にややこしくなったかもしれませんが、つまり、そのものがそのものである「要素」ということができると思います。「資産運用が資産運用である要素とは何か」それが資産運用の本質だと言うことです。

そして、何でも本質にあるものは、動かしがたいもので、誰もが納得できる普遍性を持っているものです。従って、ほとんどのものがシンプルで、わかりやすいです。

じゃあ、資産運用の本質とは何なのでしょうか。

たしかに資産運用というのは、資本を活用して、さらに資産を増やしていくことが端的な意味合いです。でもそれじゃ、なんだか少しわかりにくいし抽象的だと思いますので、少し掘り下げて考えてみることにしましょう。

投資と投機

投資

資産運用の中のお金を運用することを投資とか、投機いいますが、ここでひとつ、投資と投機の違いについて考えてみたいと思います。投資も投機も、何らかの対象に対して、リターンが得られることを期待してお金を支払うことを指します。

投資も投機も、ほとんど同じような行為で、ある人は投資のことと投機と呼びますし、逆にある人は投機を投資と呼びます。人によって投資と投機の捉え方に違いがあるのもひとつ側面としてありますが、一方で、投資と投機を完全にわけて捉えて使い分けている人もいます。

ここで今一度辞書でそれぞれの言葉について、調べてみたいと思います。小学館の大辞泉によりますと、それぞれ次のように定義がなされています。

とう‐し【投資】

[名](スル)
1 利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。「土地に投資する」「若いピアニストに投資する」
2 経済学で、一定期間における実物資本の増加分。

出典:https://kotobank.jp/word/%E6%8A%95%E8%B3%87-103590

とう‐き【投機】

1 利益・幸運を得ようとしてする行為。
2 将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる商品や有価証券などの売買。

出典:https://kotobank.jp/word/%E6%8A%95%E6%A9%9F-174808

なるほど、投資と投機にていますが、全然違うように見えますし、同じようにも見えますね。

端的に違いを説明すると、投資は、利益を得る目的で、対象に対してお金を支払うことを指します。ここまでは投資も投機も同じですが、そこに、しっかりとした戦略があり、リスクを捉えて、適切な労力も含めて入れることが前提として含まれるものが投資です。

一方で、投機は、自分の力や能力とは関係ない、コントロール不能な場所にお金を出して、運に任せて利益を得るために、お金を支払うことを指すわけです。もちろん、あてずっぽな「予想」はしますが、戦略はありません。

つまり、得たい利益を得るために、対象にお金を出して育てていくような意味があるのが投資で、投機は単にお金を出して利益が出たらラッキーというギャンブル的な側面が強いということになります。

対象を育てるのが投資

対象を育てるのが投資

少しずつ見えてきたような、見えてこないような、さらに深掘りしていきます。

さきほどの投資と投機の違いを元に考えると、投資のほうは、たしかにリスクをとってお金を出してリターンを期待しますが、単にお金を出して運を天に任せるというようなものではないことがわかったと思います。

お金を出して、その対象がしっかりと育つように、注力する側面があるわけです。つまり、事業を興すことに近い性質があることに気づきます。

事業はどうやったらうまくいく?

じゃあ、どういう事業や証券、株式などにお金を出せば、お金が増える=リターンが得られるのかと考えますと、事業として成功するようなものごとにお金を出すとよいということができると思います。

じゃあ、事業として成功するようなこととはどんなことかというと、自分よし相手よし社会良しの、三方良しの仕組みがあるもの、つまり、世のため人のためになるような事業に投資するとよいということになります。

例えば、iPhoneは、単一製品で過去もっとも売れた工業用製品だと言われていますが、iPhoneはどんな事業でしょうか。社会に対してどれだけの価値を提供したでしょうか。もし、iPhoneがなかったら、今頃社会はどうなっていたでしょうか。

テクニカル以前の問題

テクニカル以前の問題

このように、資産運用で利益を出すためには、目先の利回りとか儲かるとか、PERとかPBRとか、そういった指標の前に、そのものの本質をしっかりと見抜いて投資することが重要になると言うことになります。

かなり見えてきたと思います、資産運用の本質、ここにポイントがありそうです。

つまり、資産運用の本質とは、次のようなことだ言えるのではないでしょうか。

自分の持っている資本を社会に提供し、社会貢献をすることのリターンを得ることで自己の資本を増やしていく試み

なので、最初に、資産運用の本質とは何ですかと聞いて下さったお客様に、私は、こうお伝えしました。

大神 健志大神 健志

あなたが資産運用で成功しているのは、あなたの投資した資本が社会の役に立っているからです。一方で、あなたのお友達が資産運用でうまくいかないのは、その方の資本が社会の役に立たないところに投下されたからです。
単純なことです。そして、それは、お金を出した人がどう考えていようと関係なく、どこでお金が使われているかによるんです。だから、資産運用においては、誰が運用するかが極めて重要で、あなたは資産運用のパートナー選びに成功したのだと思いますが、あなたの友達は失敗したのだと思います。

もし、資産運用のことで悩みがある方があれば、あるいはホンモノの資産運用をしたいとお望みでしたら、適格なアドバイスができると思いますので、お気軽にお問い合わせください。