資産運用初心者のあなたへ
あなたは今、資産運用を検討していて、これからまだ体験したことのない世界へ足を踏み入れようとしています。きっと、あなたは「資産運用はリスクはあるけれどリターンがあるもので、銀行金利がほとんどない時代に、自己責任で資産運用することは当たり前のこと」だと思っていることでしょう。
そして、これから始まる資産運用という未知の事柄がどうなっていくか、大きな不安と期待に胸を膨らませていることでしょう。
そんな資産運用初心者の方が、絶対に失敗しないように、私はこの記事を執筆することにしました。
これからはじまる長い資産運用人生のスタート地点で、あなたが間違った方向に進んでしまわないように、この記事をしっかりと最後まで読んで頂いて、よい資産運用のスタートにしてください。そして、折に触れてここに書いて居る原則を思い出して(あるいは読み返して頂いて)、原則からずれて脇道に逸れ、損失を大きくしないようにしてください。
何事でもそうですが、まずは原則を知って、その通りに実行することが大切です。
空手の世界に、守破離という言葉がありますが、資産運用も同様です。まずは原則に則って、ルール通りにセオリー通りにスタートすることが鉄則なのです。空手の世界の「守」にあたる原理原則をまずはあなたにお伝えします。
資産運用の基本
資産運用とは、自己で所有しているお金や土地、建物などの資産を投資して、リターンを得ようとする試みのことを指します。
銀行預金も資産運用の一つと言えばそうですし、不動産投資や株式投資、ファンドへの投資など、実にさまざまな形態があります。
銀行の預金については、銀行は消費者から預かったお金を投資してリターンを得て、預金者に利息を分配するものです。元本保証されており、預金者はリスクを冒す必要はないので、利回りも低いということになります。
一方で、その他の資産運用や投資については、事業等にお金を投資した結果出た利益の一部の分配を受けることを目指したり、価格が上昇することで売却益を得たりします。事業で利益が出ると言うことは逆に損失を抱えることもあり、売却益がでるということは、売却損も出る可能性があることを示唆しています。
つまり、投資には利益が出る可能性と損失が出る可能性が対として付いてくるということです。
※資産運用とはいったい何なのか、資産運用のもっともっと根源的、本質的な部分を知りたい方は、次のページをご覧頂けたらと思います。一歩深い理解をすることができると思います。参照ページ:資産運用とは?
どんな資産運用がある?資産運用の種類
では、具体的に資産運用とはいったいどんなものがあるでしょうか。簡単にまとめてみました。
- 銀行預金
- ゆうびん貯金
- 生命保険
- 国債
- 不動産投資
- 株式投資
- 債券
- 投資信託
- 為替取引
- 先物取引
- ファンド
- ゴールド・プラチナ投資
- 仮想通貨
主だったものは、上記の通りとなります。
さらに、たとえば、不動産投資でしたら、マンション経営もあれば、アパート経営もあったり、駐車場経営があったり、バイクパーク経営があったり、いろいろと細分化していきますが、いったんこれくらいにしておきましょう。(さらに、国が投資を進めていることなどから、NISAといった優遇された特別な投資・運用法も出てきています。)
それぞれ特徴があり、狙える利回りの大きさやリスクの大きさなど、かなり幅広くなっています。特に為替取引の中のFXだったり、株式投資の中の信用取引では、レバレッジを効かすことができるので、持っているお金の数十~数百倍のお金を投資することができ、一瞬で所持金レベルの利益が出たり、損失が出たりして、簡単に元本が消えるものもあります。
いったんこれらの運用方法がどんなものなのかはおいておいて、次の項目に進めます。※どうして各運用方法について触れずに次の項目に行くかということについて、次の項目を読めばわかるようになるでしょう。
資産運用の目的は?
そもそも資産運用にはどのような目的があるのでしょうか。
「資産運用」と人は簡単に呼びますが、資産運用自体にさまざまなものがあります。また、さまざまな資産運用の中でも、取り組み方などによってさらに多岐に種類が分かれます。
それぞれにある資産運用の目的をしっかりと遂げられるように、効果的な資産運用に取り組むことが必要です。単に利回りが高いからとか、安価に参入できるからなどでは、よい結果にはなりません。
まずは、投資とは何か、資産運用とは何か、をしっかりと押さえてください。そして、その資産運用にお金を出すということは、どういうことかを理解してください。
例えば、株式投資をするとはどういうことかを考えます。株式を購入するというのは、当然該当企業の株主になるということです。株主はその会社のオーナーということになります。つまり、お金を通して、その事業に加わることを指すわけです。
なので、例えばマクドナルドの株を買うと言うことは、あなたはマクドナルドの事業を応援することになるということになります。つまり、資産運用はお金を出す先の事業にあなたが加わることで応援することが目的にあるということです。
それはひとつの社会的な観点に過ぎないので、少し幅を狭めて深く考えていきます。
今、資産運用を始めようと考えている方は、何かしらの目的があって、始めようかと考えている方がほとんどだと思います。
- 預金してもお金が増えないから、資産運用して資産を増やしたい
- 将来の老後の生活を考えて、少しでもお金の備えをしておきたい
- 効率的にお金を増やしていきたい
など、人それぞれの考えがあると思います。
ただ何となく取り組むのではなくて、目的をしっかり持って資産運用に取り組むことで成果も変わってきます。
次に、資産運用の個人的なゴールについて検討してみます。
資産運用の各人におけるゴールはどこ?
資産運用をスタートする際に、多くの人が行わないで失敗することがあります。
それは、資産運用の個人的なゴールをどこに持ってくるかということです。ゴールとは、例えば20年後までに今あるお金を複利で4%で運用して、現在の2倍くらいにして、そのお金で住宅ローンの残債を一括清算する。
例えば、老後の生活資金について例を挙げて解説しますので、以下ご確認ください。
平成28年度の生命保険文化センターの調査によると、老後の生活費は夫婦二人で最低22.0万円、ゆとりある生活を送る場合は34.9万円必要になるデータがあります。
参照記事:生命保険文化センター調査データ
仮に60歳~80歳まで34.9万円のゆとりある生活を送ると考えると、
老後20年間で、約8,300万円の生活資金が必要になるということです。と考えると、年金や退職金、なども考慮して資産運用で60歳までに4,000万円を目標に資金準備しよう、という目標設定もできます。
つまり、いつまでに何をどうするのか、ということを明確にするのです。そうすることで、資産運用についてあなたが今後迷うことがなくなり、迷うことがなくなると、余計なことを考えたり、騙されたりすることがなくなります。
ゴール設定がないと、目の前のおいしい投資や儲かる話に飛びついてしまうことになったり、長期的な視点でお金を運用できないのでなかなか増えなかったりします。
きちんとしたゴールを設定することで、あなたの資産運用の基準ができます。このゴールに向かっていく上で効果的な投資と効果的でない投資が出てくることになります。
なので、まずはゴールを明確にして進むべき道を明らかにしましょう。手段は、その上で考えていくことになります。ゴールセッティングしていくために、いくつかの周辺知識を知っておきます。
現在の資金状況を把握すること
目的を明確にしたら、今あなたが自由に使えるお金がどれくらいあるのか?現在の資金状況を把握しましょう。資金状況を把握しなければ、資産運用にどれくらいお金を投資できるのか?というのがわからないからです。
例えば、以下の1.と2.の人の資金状況では、どのような資産運用を行うべきか方向性が変わってきます。
- 今手元に100万円程度くらいまでしかない
- 今手元に数百万円以上ある
1.の余剰資金が数十万円であまり運用に投資できない場合、国債は1万円から購入可能なので、国債を買ったり、月々の流動資金の中から、無理のない範囲で積立の保険を始めたりと少額の範囲での資産運用となります。
一方、2.の場合は、数百万円のまとまった資金があるので、例えば100万円の自己資金で不動産投資を始めて、残りの資金で一時払いの貯蓄商品を購入したり、ということが可能になります。当然、2.の方が高い利回りが期待できます。
まずはあなたが現状、資産運用にどれだけ資金を投資できるのか?資金状況を把握しましょう。
投資戦略を構築する
ゴールが決まり現在地が明確になったら、そのゴールを実現していくための戦略を立てていきます。具体的には、どのようなところにお金を投資して、リターンを得ていくか、投資戦略を立案していくことになります。
ポートフォリオという考え方がありますが、さまざまな投資に対して分散してお金を投下することで、リスクを減らそうという考え方です。
基本的に投資の世界では、リスクとリターンは反比例の関係にあり、リスクが高いほど得られるリターンが大きいことになり、リスクの小さいものはリターンも小さいことになります。
リスクとリターンの関係
例えば、銀行預金は投資の中ではもっともリスクの少ないものの一つですので、リターンとしての利息は非常に小さく、年利0.01%くらいしかありません。一方で、株式ではPERという考え方がありますが、株価の収益率を表す指標で、この数値が一般的に大企業で安定した倒産リスクの小さい企業ほど小さくなり、小さい倒産リスクの高い企業ほど大きいことになります。
また、例えば先物の世界では、石油に投資する際には、ガソリンをリスクヘッジとして購入することが多いです。これは、石油とガソリンが反比例の関係性があるらしいことに起因します。
ガソリンと石油に投資して、ガソリンが損した場合は石油が上昇して、反対もしかりなので、リスクが小さいといったものです。
あるいは、例えば為替の世界で言うと、南アフリカのリラとバングラデッシュのルピーを同時に買ってリスクヘッジしようというのは、ナンセンスです。これは、南アフリカの通貨とバングラディッシュの通貨が同じ途上国の通貨というカテゴリに入るため、リラが下がる時にはルピーも下がる可能性が高いからです。これは効果的でない投資法になります。
このように、リスクとリターンをしっかりと見極めて、リスクも同じようなリスクを抱えなくて済むように、ポートフォリオを組めるようになるのがベストの投資法ということができるでしょう。
参照記事:
資産運用の結果を大きく左右する単利と複利
そして、最後に投資の基本的な概念である、単利と複利について知っておくことが重要です。
単利とは、毎回毎回利息が、元本の金額に対して得られるものを言います。
一方で複利は、その時に得られた利息が、次に得られる利息の元本に充当されるものを言います。
短期的には単利も複利もほとんど利回りに与える影響はありませんが、長期的に見ると大きな違いを生むことになります。
例えば、100万円を年利4%で20年間運用したとします。単利の場合と複利の場合の違いを検討すると以下のようになります。
単利の場合は、毎年4万円ずつ利息を得られますので、20年後には、20×4=80万円の利息が得られて180万円になっています。
一方で、複利の場合は、1年目は同じ4万円の利息ですが、2年目は利息が元金に充当されて204万円に対して4%の利息が計測されて40,160円が利息になります。当初は小さな違いですが、これが20年積み重なると、なんと1,222,582円の利息がついて合計2,222,582円になり、42万円以上の差を生むことになります。
※複利で運用すると何年後にいくらになるか簡単に計算できるサイトがあります。こちらをご参照ください。:http://keisan.casio.jp/exec/system/1248923562
具体的に初心者が取り組むべき運用法
ということでここまで論理的な話をしてきましたが、投資初心者であるあなたが、まず最初に取り組むべきなのは次のようなものです。
- 種銭を貯める
- 保険でリスクを緩和する
- 長期運用の株式投資や中古ワンルームマンション投資をする
リスクを最低限に抑えつつ、長期的な利益を得ていくのに、これらを複合的に所有して運用することがベストですが、一番最初からポートフォリオを組めるほどお金を持っている人もいないのと思いますので、今できる範囲のお金で、何から投資するかを検討するとよいでしょう。
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